地検のバイトとは指定された医療施設、または病院(勤務地)で、通常は特定のサイト(治験サイト)の募集に応募し、採用が決定されてからバイトに着手する仕事内容です。
具体的な仕事は、新薬開発における治験(臨床試験)のボランティアです。
そこで、このページで治験(臨床試験)は「辛い?楽?暇?」バイトの仕事内容を解説します。
治験(臨床試験)は「辛い?楽?」どっち?
とても楽なバイトです。
治験とは、製薬会社が開発している新薬の承認を、厚生労働省に申請するために必要となる臨床データを取得する際に行われるもので、開発中の新薬の安全性と有効性を、実際に人を使って検証することを目的としています。
端的に言ってしまえば、人をモルモットとして行う動物実験(ある意味人も動物です)といったところです。
このモルモット役をアルバイトとして受託する仕事です。
基本的には、モルモット(正式にはボランティアと呼ばれます)なので、治験のアルバイトでは難しいことはありません。
製造や修復などの業務は一切になく、何かを考えたりとかするなどの生産活動は全くありません。
ですから、これ以上楽なバイト(仕事)はないのではないかと思います。
治験バイト(臨床試験バイト)の楽なところは?
治験のアルバイトは、ある意味肉体労働と言えるのかもしれません。
それは、医薬品の安全性と有効性を検証するために自らの肉体を提供しているからです。
治験では、対象としている医薬品によって様々なタイプが存在しています。
その中でも最もオーソドックスなタイプの治験として、入院もカリキュラムに入っている入院治験があります。
それ以外には、通院によって行われる通院治験と呼ばれるものや、サプリメントなどでよく行われている、自宅でサンプル(サプリメント)を服用するといったタイプのものもあります。
この中では、やはり入院治験が最も単価が高く、反面最も楽なタイプと言えます。
それは、入院治験では、指定された期間を施設のベッドの上で、ただ何もしないで寝ていればいいからです。
治験バイト(臨床試験バイト)の辛いところは?
治験のアルバイトでは、採用されたボランティアは基本モルモット(実験動物)なので、治験を実施している施設(治験会社)のスタッフ(医師、看護師、臨床検査技師など)によって、健康状態や体調を事細かく管理されます。
治験のアルバイトでは、ある意味何もしない(できない)ということが、人によっては大変に苦痛に感じられることがあります。
例えば、私が経験した最長の入院治験は40日間に渡るものでした(この治験の謝礼は100万円でした)。その間、基本的には施設の外には出られません。
また食事も管理され、施設から提供されるもの以外は食べられません。当然、アルコール、コーヒー、ジュース類は飲めません。
飲めるのはウォーターサーバーの水だけです。
当然禁煙です。
そして、通常は指定されたベッドで過ごします(ベッドが置かれている部屋の中で過ごす)。
このように、長期間の入院治験では、かなりの忍耐力が要求されます。
治験バイト(臨床試験バイト)は暇な時間ってあるの?
治験のアルバイトは、暇な時間ばっかりです。
逆に暇過ぎて時間を持て余すことの方が遙かに多いです。
ただし、このアルバイトでは、1日のスケジュールが予め決められていて、それに従って行動しなくてはならないので、ある程度の時間的な制約はあります。
それは、治験薬の服用や、採血や採尿、バイタル(体温、脈拍、血圧、心電図)のチェックなどで、それらのことが実施される際は、その時間になったら必ず自分に割り当てられているベッドで待機していなくてはなりません。
ただ、それらの処置に要する時間は数分から10分程度のもので、それ以外の時間はテレビを見ることも、パソコンでインターネットを閲覧することも、他のボランティアの迷惑にならなければ自由です。
治験バイト(臨床試験バイト)の主な仕事内容は?
治験のアルバイトの仕事の、一般的な1日のスケジュールは以下の通りです。
起床時間になると看護師が来て、その旨が告げられ起床します。採尿カップを渡されるので採尿をして、採尿カップを所定の場所に提出します。
次にバイタル(体温、脈拍、血圧、心電図)の測定があり、医師による健康状態のチェックがなされた後に、治験薬の服用となります。
通常はその後で朝食となります。以降は所定の時間になると看護師による採血(治験によって採血の時間や回数は異なる)があり、その合間に昼食、夕食を摂ったり入浴(シャワー)などをします。
それ以外の時間は、過度な運動を控えさえすれば自由です。
ただし、部屋からは外に出ることはできませんし、飲食も出された食事と水以外は摂取できません。
当然禁煙です。
治験バイト(臨床試験バイト)は未経験から入って仕事に慣れる期間はどれくらい?
治験のアルバイトの仕事では、基本的には全てスタッフ(医師、看護師、臨床検査技師など)の指示に従って行動するだけなので、何かを覚えて、それをベースにして何かを造ったり、何か行動したりするといったことは全くないので、仕事に慣れる必要がありません。
要するに、1日のスケジュールが決められているので、それに従って行動するだけです。
強いて言えば、シャワー室の使い方や、長期の治験の場合には、自分の衣類の洗濯をしなくてはならないケースがあるので、洗濯機の使い方や、洗濯機を使用する際のルールなどは覚えなくてはなりません。
治験のボランティアのアルバイトでは、指示に従って行動していればよく、自発的に何かをしなくてはならないということが全くありません。
要するに、指示に従って何も考えずに、ただそこにいればいいのです。