病院の清掃業務、及び手術の器具洗浄や滅菌の仕事がありますが、「辛い?楽?暇?」どれなのでしょうか。
ここでは、実際に勤務していた人に体験談を聞いてみました。
病院の清掃業務「手術室の清掃バイト、手術器具の洗浄及び滅菌のバイト」に興味がある人はぜひ参考にしてみましょう。
手術室の器具洗浄と清掃バイトは「辛い?楽?」どっち?
手術室の器具洗浄と清掃バイトの楽なところは?
看護師と仲良くできて仕事のコミュニケーションをある意味で円滑に行えることは楽でした。
仲良くなり信頼関係が築けるとお互いに仕事を任せたり任されたりできるようになりました。
また施設長は別でしょうが、リーダー・主任程度では淡々と日々のルーチンワークをこなすだけでよかったので楽でした。
正社員よりパートさんが多いため、パートさんとうまくやり取りできれば仕事もスムーズに行うことができます。
緊急オペの場合でも術式と使用するセットが決まっているので足りなければそれを優先する等手順化はほとんどできており、それに沿って仕事をするだけなので、新入社員でも問題なく作業はできました。
私はコミュニケーションをとることは苦ではなかったのでその点は楽でした。
手術室の器具洗浄と清掃バイトの辛いところは?
転勤者が多く、私も3施設周りました。
また支援という名目で残業時間の多い施設には他施設から人が来てもらったり派遣したりするので、日々の人数調整はとても大変でした。
また立ち仕事なので体に不調をきたす人も多く、椅子に座って作業することが許されない施設もあったときいています。また人員もかなり削られていたのでパートさんの有給消化の後に自身の有給消化となるため、希望する日時で有給を取得することがほとんどできなかったです。
また手術室という病院の根幹にとても近い場所の為、鑷子一本クーパー一本失くしたらアクシデント対応になります。
毎日の緊張感はとてもありつらかったです。
コミュニケーションをとりにくい方もいてそれが苦になり辞めていった方もとても見ました。
手術室の器具洗浄と清掃バイトは暇な時間(もしくはサボれる時間)ってあるの?
ほとんどありませんでした。
常に立ち仕事で周りの目もあります。
手術室清掃は手を抜こうと思えば抜くことはできます。
ですが、一番清潔でなくてはならない空間ですので隅々まで清掃しなければなりませんでした。
リーダー・主任ポジションになると、看護師対応やパートさんへの指示で自分も手を動かしながら業務をこなさねばならなかったためほとんど暇な時間はありませんでした。
強いて言うのであれば、パートさんのシフトを組む時間がありましたがその時間だけは座ってパソコンにてシフト作成を行なうので、その時間はゆったりしながら作業していました。
また消耗品を頼むためにディーラー対応もしていましたが、その時間は雑談したり気を緩めることのできる時間でした。
手術室の器具洗浄と清掃バイトの主な仕事内容は?
主な仕事内容は手術室にて使用した医療器具の洗浄と滅菌ですね。
今まで看護師が行っていた業務を委託されて行う仕事になります。
専門的な医療行為はできないですが、免許がなくてもできる今まで看護師が行っていたこと全般を委託されて行う仕事です。
特に洗浄滅菌は洗浄に60分、オートクレーブによる滅菌に120分と長い時間かかるものです。
医療が発達し、看護師の負担が増えたので一般企業でもできるところは委託しようとした流れからこの医療サービス業はできました。
手術室の清掃も委託業者が行うことで、看護師が違う作業をする時間にあてることができるため医療行為の効率化に貢献しています。
手術室の器具洗浄と清掃バイトは未経験から入って仕事に慣れる期間はどれくらい?
未経験からでもコミュニケーションを普通にとることができれば仕事には2、3ヵ月で慣れることはできます。
ただ業務量はかなり多いので優先順位をつけて動くことができるようになるまで半年~1年はかかると思います。
手術や術式による基本セットが何十セットもあるのですが、それを覚えるのにはかなりの時間が必要になると思います。
私は新卒で入社して全セット覚えるのに半年かかりました。
器具の洗浄方法も特別な手順のあるものが多く、間違えるとやり直しになるので注意は必要です。
清掃においては手術部屋ごとにマニュアルが存在するため、覚えてしまえばすぐに慣れると思います。
しかし血液が想像以上に飛んでしまっている場合や、心臓系の手術は時間も長く床の血液が固まって取れないこともある等、その時々の対処法も覚えるとなると半年くらいは慣れるまで時間がかかると思います。
どちらかというと辛かったです。
ほとんど立ちっぱなしで8時間作業を行ないました。
また残業も多く、手術の遅れや急患による突然の手術追加に振り回されることが多かったです。
看護師と接する機会がとても多く、優しい方ももちろんたくさんいますが、かなりきつく当たる方もいて日々疲れていました。
当時洗浄滅菌を行う施設・滅菌センターがあり、その他の施設と全く異なる体制をとっていたため、ノウハウの構築や手順化にとても苦労されていましたし、苦労していました。
手術室の清掃業務もかなりハードでマニュアルはきちんとありますが、不潔なところがあるといけない場所になるのでとても気を張って仕事をしていました。
また私が勤務していたところは日曜日が必ず休みでしたが、場所によっては24時間稼働の施設もありしんどそうでした。